アシュタンガヨガ、いつ休む?「休む罪悪感」を克服し、心身を整えるための休み方
更新日:10月13日

アシュタンガヨガの練習を毎日の習慣にしていると、「今日は休むべき?それとも頑張ってマットに立つべき?」と迷う瞬間がありませんか?
熱心に練習を続けている人ほど、練習を休むことに強い罪悪感を覚えてしまいがちです。しかし、ヨガにおいて「休養」は練習と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なプロセスです。
今回は、練習を休むべき具体的な目安と、私たちが陥りがちな「休むことへの不安」との向き合い方、そしてシャラート先生が説く正しい休日の過ごし方について深く掘り下げていきます。
1. 練習を休むべき具体的な2つの目安
まずは、身体からのサインを見逃さずに、明確に「休む」と決めるべき基準です。
一番の目安は「身体の調子が悪いとき」
当然のことのようですが、体調不良のときは無理をせず休むのが鉄則です。熱があるときはもちろん、寝不足で極度に疲労しているとき、関節や筋肉に違和感や強い痛みがあるときは、マットに立つべきではありません。
アシュタンガヨガは運動量が多く、深い集中を必要とします。体調が万全でない状態で無理に練習を続けると、怪我の原因になるだけでなく、結果的に回復を遅らせてしまいます。「休むことも練習のうち」と捉え、身体を休めることに集中しましょう。
女性の月経時は「最初の3日間」を必ず休む
女性の練習生にとって、月経期間の過ごし方は極めて重要です。特に最初の3日間は、必ず練習を休みましょう。
これには明確な理由があります。月経中の身体は、経血を体外へ排出しようとする自然なデトックスのサイクルに入っています。しかし、アシュタンガヨガの練習では、お腹を引き上げる「バンダ(エネルギーのロック)」を意識したり、逆転のポーズを行ったりします。これらは、身体の自然なエネルギーの流れに逆らう動きになってしまいます。
また、この時期はお腹に力が入りづらいと感じることも多いはずです。体幹が安定しない状態でいつも通りのアサナ(ポーズ)を行うと、腰を痛めたり、関節に余計な負担がかかったりして危険です。
最初の3日間はしっかりとマットから離れ、身体を温めてゆっくり過ごす。これが、その後も長く健やかに練習を続けるための秘訣です。
2.「休む罪悪感」や「ポーズができなくなる不安」との
向き合い方
アシュタンガヨガを長く練習していると、多くの人が一度は「練習しないことへの罪悪感」に苛まれます。
「1日休んだら、これまで積み上げてきたものがリセットされてしまうのではないか」
「体が硬くなって、あのポーズができなくなってしまうのではないか」
こうした不安から、体調が悪くても、あるいは怪我をしていても、強迫観念のようにマットにしがみついてしまうことがあります。
しかし、一度立ち止まって考えてみるとヨガをしているのは、自分を痛めつけることではなく健やかな状態へと導いていくためです。
数日休んだくらいで、これまで培ってきた筋肉や感覚がすべて消えてしまうことはありません。むしろ、適切に休養を挟むことで、次にマットに立ったときに身体が驚くほど軽く、クリアな意識で練習に臨めることも多いのです。
ヨガの練習の概念から離れて考えてみても筋トレでも同じ部位を毎日トレーニングというよりは日によって部分を変える、もしくは1日ごとに休みを置くということで筋肉の肥大を効果的にするという解剖学的な観点からも推奨されています。
ここから考えてみても適切な休息をとることはやはり理にかなっていると思います。
「休むこと」は、練習のサボりではありません。次のステップへ進むための「積極的な選択」です。罪悪感を手放し、休んでいる自分をそのまま受け入れることもまた、素晴らしいヨガのプラクティス(心の修練)なのです。
3. シャラート先生が教える「正しい休み方」と週のサイクル
では、アシュタンガヨガにおける「正しい休みのサイクル」とはどのようなものでしょうか。シャラート先生は、練習と休息の取り方をよくカンファレンスで説明してくれました。
アシュタンガヨガの基本的なサイクルは、「月曜日から土曜日までの週6日」練習。
そして、土曜日のレッドクラス(Led Class)をもって1週間の練習を終え、日曜日は完全な休日。またムーンデーも同じように休息する。
シャラート先生は、この週に1度の休日の過ごし方について、以下のようにも述べていました。
オイルバス
キャスターオイル(ひまし油)などの温かいオイルでのケアを取り入れること
1週間酷使した筋肉や神経系を緩め、関節を保護し、身体の芯から疲労を抜くためにオイルケアを推奨しています。
オイルバスは、1時間はそのままで日光浴をし汗を出した後に、ソープナッツという石鹸で洗い流します。
SNSなどのデジタルデバイスをシャットダウンすること
現代の私たちは、休日に身体を休めていても、スマートフォンを通じて常に大量の情報に晒され、脳や心が疲弊しています。シャラート先生は、休日はSNSなどから距離を置き、五感を休めることの大切さを強調しています。
休日の目的は、単に「ヨガのポーズをしない日」にすることではありません。情報や外側の刺激を遮断し、自分自身の内側に静けさを取り戻す。それによって心身の健康(Well-being)をトータルで保つための行動をとる日なのです。
まとめ:身体の声を聴き、スマートに休もう
アシュタンガヨガには、週1日の休日や、満月・新月(ムーンデー)といった伝統的な休みがあります。しかし、ルール以上に大切なのは「あなた自身の身体の声を聴くこと」です。スケジュールや周囲のペースに自分を合わせるのではなく、今の自分の状態を観察し、必要なときには躊躇なく休むこと。
よく休み、よく整え、また新鮮なエネルギーでマットに戻ってくる。そんな持続可能で美しい練習のサイクルを、自分自身のペースで築いていきましょう。




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