アシュタンガヨガの「LED(レッド)クラス」とは?カウントの意味と、練習に取り入れるメリット
- 7 日前
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アシュタンガヨガを始めると、自主練習スタイルの「マイソールクラス」と並んでよく耳にするのが
「LED(レッド)クラス」です。
「LEDって何の略?」と思われるかもしれませんが、これは英語の “Led(Lead-led-led:導く の過去形で導かれたの意味)”。つまり、「先生のカウントと導きによって、全員が一斉に動くクラス」という意味です。
アシュタンガヨガの聖地であるインド・マイソールのシャラ―トヨガセンター(SYC)でも、土曜日にプライマリーシリーズ、月曜日にプライマリーとインターミディエートシリーズのレッドクラスが行われています。
今回は、レッドクラスにおける「カウント」が持つ本当の意味と、このクラスに参加することで得られる素晴らしいメリットについて詳しく解説します。
1. レッドクラスの「カウント」が持つ本来の意味
レッドクラスは、先生が発する「エーカム(1)」「ドゥヴェ(2)」「トリーニ(3)」というサンスクリット語の数字のカウントで進みます。サンスクリット語は、インドの古語でヒンディー語の元の言語と言われています。
単に「1、2、3……」とポーズを数えているだけに感じますが、アシュタンガヨガにおいて、このカウントには非常に深くそして大切な意味を持ちます。
ヴィンヤサ(呼吸と動きの同調)の純粋なリセット
アシュタンガヨガは、「1つの呼吸に対して1つの動き(ヴィンヤサ)」が決められています。
自分一人で練習(マイソール)していると、どうしても苦手なポーズで呼吸を止めてしまったり、好きなポーズで長くキープしすぎたりと、知らず知らずのうちに自己流のクセがついてしまいます。
先生のカウントは、いわば「正しいヴィンヤサのメトロノーム」です。
自分の癖を一度手放し、先生の正しいカウント(テンポ)に身を委ねることで、乱れてしまった呼吸と動きの連動を正しい位置へとリセット(修正)していきます。
2. 「レッドクラス」は、ライブ
ここまで聞くと、「録音されたカウント音源なら、どれでも同じでは?」と思う方もいるかもしれません。
実は、シャラート先生が亡くなった今、インドのSYC(Sharath Yoga Centre)で行われているレッドクラスでも、かつて先生が世界各地のワークショップ(WS)で実際にカウントした「ライブ録音の音声」が流されています。
実際に、先生が綺麗にスタジオレコーディングした音源も存在するのですが、それで練習してみるとなんだか違う、動きずらさを感じます。なぜ、これほどまでの違いが生まれるのでしょうか。
綺麗にレコーディングされた音源との違いは生きた熱気があるか
誰も生徒がいないメトロノームのように正確に吹き込まれたカウントは、いわば「教科書の音声」です。
そこには、生徒の熱気も、キツいポーズでの踏ん張りも、その場の空気の揺らぎもありません。
一方通行のカウントに対しては、私たちの心と体は不思議なほど乗っていかないのです。
生徒の呼吸に応えた「ライブ音源」だからこそ宿る生命力

SYCのレッドクラスで今も流れているのは、かつてシャラート先生が、目の前にいる何百人もの生徒たちの呼吸の深さ、エネルギーの波をリアルに感じ取り、それに応えるようにして発した「ライブ(実況)のカウント」です。
生徒たちの呼吸が浅くなっていれば「呼吸が浅い!」と注意喚起をしてくれますし、エネルギーが停滞していれば力強く引っ張ってくれる掛け声があります。常に先生は、生徒の様子を見、生徒も先生の鼓舞を受けて頑張る。
そんな「生きたやり取り」がそのまま刻み込まれた音声だからこそ、録音であってもスピーカー越しに先生の魂が感じ取ることができます。
現に、先生が亡くなった直後にライブ音源をシャラで聞いた時、私は涙が止まらないほどでした。
3. レッドクラスに参加する3つの大きなメリット
マイソールクラスをメインにしている練習生にとっても、週に一度のレッドクラスへの参加には計り知れないメリットがあります。
① 「考えるマインド」をオフにして、動く瞑想状態になれる
自主練習では、「次のポーズは何だっけ?」「このポーズの形、これで合っているかな?」と、常に脳が忙しく働いてしまいがちです。
しかしレッドクラスでは、すべての主導権を先生のカウントに預けます。
思考をストップし、ただ「耳から入るカウント」と「自分の呼吸」だけに集中することで、脳が完全にクリアになり、究極の「動く瞑想(メディテーション)」を体験できます。
② 正しい呼吸の「長さ」と「ペース」が身につく
「キツいポーズになると呼吸が速くなる」「簡単なポーズだと呼吸が深くなる」といった偏りを、先生の一定のカウントが強制的に一定のペースへと整えてくれます。
レッドクラスの後に感じる「心地よい空白(スペース)」を感じる人もいるでしょうし、今まで100%の力を出し切るのが効果的だと考えていた人にとっては瞬く間に終わったと感じることもあるでしょう。
③ 集団のエネルギー(サットサンガ)で、一人では超えられない壁を越えられる
アシュタンガヨガは、時に肉体的にとてもハードです。家や一人きりの練習なら諦めてしまいそうな場面でも、シャラに響き渡る仲間の力強い呼吸音と、先生のブレないカウントに背中を押されることで、不思議と最後までやり切れることも、できなかったポーズができるようになることもあります。
この「みんなでやり遂げた」というエネルギーは、日々の自主練習の大きなモチベーションにもつながっていきます。
まとめ:週に一度は、カウントに身を委ねてみよう
アシュタンガヨガのLED(レッド)クラスは、単なる「ポーズの順番をおさらいするクラス」ではありません。
シャラにいる全員で先生のカウントに合わせて、呼吸をひとつにする。
そこで得られる一体感とリセット効果は、マイソール(自主練習)で練習をするより深く、そしていろいろな気づきを得られる機会になります。


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