アシュタンガヨガでポーズがなかなか進まないとき、どう考えればいい?
- 8月18日
- 読了時間: 5分
アシュタンガヨガを続けていると、「なかなか次のポーズに進めない」と感じる時があります。
同じポーズを何ヶ月も、時には何年も練習していると、
「いつになったら次に進めるんだろう」
「自分は上達していないのかな」
「周りの人はどんどん先に進んでいるのに」
そんな気持ちになることもあるかもしれません。
私自身も、そう感じていた時期があります。
でも、長く練習を続けてきた今振り返ると、「次のポーズに進むこと」に意識が向きすぎていた自分に気づきます。
今回は、私自身の経験を通して、アシュタンガヨガでポーズがなかなか進まないときに、どんなふうに練習と向き合っていけばいいのかを書いてみたいと思います。
なかなか次のポーズに進めなかった私の経験
私自身、ひとつのポーズを習得するまでに、とても長い時間がかかった経験があります。
ドゥイパーダ・シールシャーサナに取り組んでいた時期は、次のポーズに進むまでに5年ほどかかりました。
その間、シャラート先生からも、日本で師事していた先生からも、まだ先に進まないように言われていました。
頭では「今はまだそのタイミングではない」とわかっていても、なかなか進めないことにフラストレーションを感じていたのも事実です。

「次のポーズが欲しい」という気持ちは自然なこと
練習していれば、
「次のポーズをやってみたい」
「もっと先まで進みたい」
「できるようになりたい」
と思うのは、ごく自然なことだと思います。
難しいポーズができるようになることは嬉しいですし、自分の成長を感じるきっかけにもなります。
だから、「そんなことを考えてはいけない」と自分の気持ちを否定する必要はありません。
ただ、その気持ちが強くなりすぎると、いつの間にか「練習すること」よりも「ポーズを手に入れること」が目的になってしまうことがあります。
いつの間にか「練習」より「結果」を見ていた
私自身も、今振り返るとそうだったと思います。
「次のポーズに進みたい」
という気持ちが強くなるほど、今自分が練習していることよりも、その先にあるものに意識が向いていました。
そして、なかなか進めないことに対して、フラストレーションを感じていました。
でも、本来アシュタンガヨガは「次のポーズをもらうための練習」ではありません。
毎日の練習を積み重ねること、そのものが練習です。
ある日、突然「次に進みなさい」と言われた
そんな状態でも、私は淡々と練習を続けていました。単に、練習が好きだったとも言えますが(笑)
するとある時、特別なことをしたつもりはなかったのに、知らない間に身体が動くようになっていました。
そして、シャラート先生からある日、
「次に進むように(You, Next)」
と言われました。
ずっと待っていたはずの言葉なのに、その時に最初に思ったのは、
拍子抜けしたとともに「私って、なんてエゴイスティックだったんだろう」
ということでした。

自分が変わると、周りの対応も変わっていく
それまで私は、「なぜ進ませてもらえないんだろう」と考えていました。
でも、自分が変わっていくと、先生からの言葉や対応も自然と変わっていきました。
その経験を通して、自分が思っている以上に、練習は自分自身のマインドを変えていくものなのだと感じました。
そして、それはマットの上だけの話ではないと思うようになりました。
「進めない」のではなく、「今はここを練習する」
もう一つ、私には進むことを手放さざるを得なかった時期があります。
腰の痛みが強く、2年ほどプライマリーシリーズだけを練習していた時期です。
「セカンドシリーズ以降をできなくなってしまうのではないか。」
「このままずっとプライマリーだけになったらどうしよう。」
そんな恐怖もありました。
それでも、その時の自分にできることは、プライマリーを練習することでした。
だから、約2年間、そこに向き合っていました。
あきらめることと、手放すことは違う
「もう次に進めなくてもいい」とあきらめたわけではありません。
ただ、「今すぐ次に進まなければ」という気持ちを手放しました。
今の自分に必要な練習をする。
その先に何が起こるのかは、その時にはわかりません。
でも、あきらめずに続けることでしか見えてこないものがあります。
マットの中で起きていることは、マットの外でも同じ
ポーズを早く完成させたい。
結果を出したい。
認められたい。
自分が成長していることを確認したい。
こうした気持ちは、ヨガだけに限ったことではないと思います。
私たちは日常生活でも、結果を急ぐあまり、今やるべきことを見失ってしまうことがあります。
アシュタンガヨガのマットの上で起きていることは、マットの外でも同じなのかもしれません。
ポーズが進まないときに、覚えておきたいこと
ポーズが進まないことは、必ずしも「何も変わっていない」ということではありません。
そして、早く進むことが必ずしも「より良い練習」というわけでもありません。
大切なのは、今の自分に与えられている練習を続けること。
次のポーズを欲しいと思う気持ちがあってもいい。
焦ってしまってもいい。
それでも、もう一度マットの上に戻って、自分の練習を続けていく。
その繰り返しの中で、自分が変わっていく瞬間があります。
そして、その変化は、振り返って初めて気づくこともあります。
おわりに
私自身、ポーズが進まないことにフラストレーションを感じた経験も、進むことを手放さなければならなかった経験もあります。
だからこそ今は、「次のポーズに進むこと」だけを練習の目標にしなくてもいいと思っています。
あきらめることなく、淡々と続ける。
その先に何があるのかは、続けてみなければわかりません。
もしかすると、ある日突然、自分では気づいていなかった変化に気づくことがあるかもしれません。
アシュタンガヨガの練習は、ポーズをひとつずつ増やしていくことだけではなく、自分自身との向き合い方を少しずつ変えていく時間でもあるのだと思います。



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